設計ブログvol.6 「標準仕様と仕様変更」

多くのハウスメーカーさんや工務店さんでは

基本的な仕様「標準仕様」が決まっていて、

それぞれそれを特徴として、売りにしている

ところがあります。例えば「断熱材はセルロース

ファイバーです。」や「床暖房が含まれています。」

といった感じです。標準仕様が決まっていると

選ばなくて良いから楽だと考えたり、安いと思ったり

する方もいるかもしれませんが、個人的には

選べないということと不要なものが含まれていたり

することがあるという風に考えます。

施工側から考えると「標準仕様」が決まっていると

見積書の作成も楽で、工事も同じ仕様だと手間が

少なくて済むということがあったり、仕入先への

金額交渉が有利になり、実際に安くできるという

メリットがあります。その分「標準仕様」から

「仕様変更」するとオプション扱いになる可能性があり、

変更すると減額内容でも割高になってしまうケースも

でてきます。設計事務所でも「標準仕様」を

持っているところもありますが、基本的には

オプション扱いにするところはあまりなく、

減額変更や不要なものは無くしていくことが

自由にできるという、メリットがあります。

また施工を依頼する工務店での「標準仕様」を

使用することによって、価格を安く抑えられる

検討も可能です。「標準仕様」と記載の部分は

良いというところしか記載されていないことも

多いので、ひとつひとつの材料のメリットと

デメリット(性能は良いが費用対効果が小さい、

メンテナンスがほとんど不要だけど価格が高い等)の

確認をしっかりして、本当に「標準仕様」が良いのか

じっくり考えて選ぶことをおすすめします。

 

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