設計ブログvol.5 「素材と間取りと相性」

設計事務所を探すとき、まず最初にそれぞれの事務所の

施工例を見て選ばれる方が多いと思います。

その中で好きな「素材」を使っていたり、なんとなく

「テイスト」が好みだったりといったところを

重要視される人がほとんどだと思います。

もちろん1つの大切な要素なので基準のひとつに

なるのですが、あと2つチェックしてもらいたい

ところがあります。ひとつは「間取り」施工例の

写真ではなかなか分かりにくいところでもあります。

また収納に関しては魅せる空間にはなりにくいので、

写真自体がそれほど見る機会が少ない思います。

この部分はできれば完成見学会に行くなどして

確認されることをおすすめします。

見学会に行くことでカッコいいけど住みにくい家

ということがないかを見たり、設計者の考え方や

人柄もわかります。また細かな工夫も見れるので、

その方を選らばない場合でもアイデアを

採り入れることができるなどメリットも大きいです。

間取りや使い勝手は気に入ったけど「素材」や

「テイスト」が合わない場合は、その部分を変更して

もらうことによって、より理想と近い提案に

なると思います。「素材」や「テイスト」は

住み手の好みに合わせて選ばれることが多いので、

住み手以外の方には合わないケースもあり、

住みやすい「間取り」から「素材」を変えることで

かなりのデザインの幅が広がります。

またデザインの幅はコストの幅にも影響してくるので、

コストコントロールにも関係してきます。

逆に「素材」「テイスト」が合う設計者の間取りを

変えてもらうのは考え方やアイデアの引き出しの

数という面があり、実際に大幅な変更は難しい

ことが多いです。ただ「空間づくり」は「素材」と

「間取り」の両方に影響する部分なので、この部分を

見て判断するのも良いと思います。

もうひとつは相性です。先程、見学会でもわかると

記載した人柄は問い合わせや面談でも感じることが

できる部分だと思います。設計者もいろんな方がいて、

しゃべりにくい怖い感じの方や横柄なもの言いの方も

中にはいます。個人的には話しやすいは重要だと思い、

自分自身も心掛けている部分でもあります。

急な変更や無茶かもしれないこと、わからない部分で

聞きにくいことなど、計画を進めるにあたり

そういった場面は結構出てくると思いますが、

言えなかったことが後の後悔に繋がってしまう場合も

あるので、なんでも言いやすいはやっぱり大事な

ところだと考えています。こういったところも是非、

設計者選びのチェックポイントに加えて検討を

してみてください。

 

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