電気設備や照明設備、木製建具の取付等の仕上工事が行われました。
ポイントで建具の引手や取っ手などに真鍮製のものがいくつか入ってます。
今回、施工会社が地元の初めての依頼する工務店さんで慣れていない
部分もあってか、工事も少し遅れ気味となっていますが、
完成も見えてきましたし、とても良い感じの雰囲気ある空間が
できてきているので、しっかり最後まで私も監理業務がんばります。
木造で延べ床面積が50㎡未満の江坂の家は指定確認検査機関等の
中間検査が必要ない建物になりますが、しっかり現場監督と大工さん、
設計者でチェックします。構造金物は当然、全数チェックして
耐力壁の釘の種類やピッチ、打ち込み方まで見ます。
おそらく役所等の検査員さんより私の方がかなり厳しく
見ているのではと思います(^^ゞ 工事の進め方によっては施工が
後になってしまう部分もありますが図面にチェック事項として
記載しておき、完了を確実に現場で確認するようにしてます。
現場は防水下地までできていました。屋上のルーフテラスとなる
部分に屋根はないのですが、今は雨養生で塞がれています。
ここが開けば上から吹抜を通して、光が1階まで降り注いで
くるようになります。
基礎が完成し、GW明けに建て方を開始、構造材のプレカットした
部分もスムーズに作業が進んで無事に棟上ができました(*^_^*)
建築面積が25㎡弱のため、土台の本数がかなり少なく、
工務店さんが部材の入数が間違っているかもと感じるくらい
土台敷きが終わるのが早かったようです。
ルーフテラスになる場所は周囲の建物より少しだけ高く
立ち上がった外壁によって、プライバシーもしっかり守れます。
一段台を上がれば西側にある山並みも少し見えそうです。
間口3mと短辺方向の耐力壁を取るのが難しく、1階は特に
その影響を受け狭くなりがちですが、壁が3重の部分を
作ったり、柱を少しだけズラすアイデアにより、狭く感じない
ように工夫を凝らしてます。
江坂の家は既存建物の解体工事が始まっています。
このところ雨の日が多く続いた影響と隣地建物と
近く前の道も狭いことで重機なしのため、工事は
遅れ気味ですが、作業は丁寧に進められています。
建築工事では仕上となる材料だけでも屋根や外壁の色、
内装の仕様、設備機器、建具の取っ手、コンセントや
スイッチのカバー等々数多くあります。
ひとつひとつ最終何に決めたのか、まだ最終決定できて
ないのか、いつまでに決定すればいいのかは流石に
クライアントも私もお互い覚えきれないので、
表にそれぞれの材料名と決定したら決定日、まだの
ものは工務店さんに記入してもらった工程に影響が
でない締切日をその都度更新させて作成しています。
この表があることで3者ともに間違いによるトラブルの
リスクがかなり軽減でき、決定・未決定の材料の確認も
わかりやすくなります。現場監督時代に必要性を感じ、
私が設計事務所として独立してから作ったものですが、
お渡しした工務店さんから自社でも使用していいかと
聞かれ、採用されたりもしています(^^ゞ
建築許可申請が無事におり、その後先行して提出していた
事前協議も同時に完了しました。吹田市役所で書類を受け取った
その足で、前もって確認検査機関に下見を提出し、
その後の指摘修正も進めていた確認申請も本受付してもらって、
当日、確認済証発行となかなかハードでしたが、段取り良く
手続き関係が進みました(^_^)v
工事は既存の建物の解体工事から始まりますが、その前に
解体工事の安全祈願祭を執り行い、思い出の詰まった
建物に「ありがとうとお疲れさま」を伝えるとともに、
安全を祈願ができました。新たな土地を購入してではなく、
住んでいたところの建物の解体は気持ちの面でも少し違って、
新しい住まいを設計する身として、より気が引き締まります。