設計ブログvol.7 「耐震等級と地震対策」

地震大国の日本では耐震は重要な検討事項になり、

耐震等級はその目安となるひとつと要素です。

検査機関へ申請をして、証明をすれば税制面や

保険等で優遇を受けることも可能となります。

また申請をしないでも、構造計算で耐震等級と

同等の耐震力を持つ建物にすることもできます。

基本的に当事務所ではご希望があれば耐震等級を

とりますが、取らない場合でも耐力壁としては

できる限り耐震等級2以上の耐力を確保する

ようにしています。ただ個人的には建物の耐震性が

どんなに高くてもその他の要素を考えていなければ、

安全面での安心は半減すると考えてます。

その他の要素というのは家具や収納の配置等で、

例えば背の高い本棚が固定されず置いてあったり、

耐震ラッチの設置されていない吊戸棚や高所にある

収納に陶器やガラスの食器が入っていたりと

いったところになります。いくら建物が無事でも

そういったところでケガをする可能性が高くなり、

場合によってはそれ以上の被害になることもあります。

当事務所では視覚的に広く感じるということもあり、

できる限り高いところには収納などを設けずに計画を

提案するようにしていて、クライアントにもそれを

伝えることで安全性をより高めてもらうようにしています。

地震対策はこの2つの要素が重要なので、

その辺りも踏まえて計画を進めてみると良いと思います。