地震大国の日本では耐震は重要な検討事項になり、
耐震等級はその目安となるひとつと要素です。
検査機関へ申請をして、証明をすれば税制面や
保険等で優遇を受けることも可能となります。
また申請をしないでも、構造計算で耐震等級と
同等の耐震力を持つ建物にすることもできます。
基本的に当事務所ではご希望があれば耐震等級を
とりますが、取らない場合でも耐力壁としては
できる限り耐震等級2以上の耐力を確保する
ようにしています。ただ個人的には建物の耐震性が
どんなに高くてもその他の要素を考えていなければ、
安全面での安心は半減すると考えてます。
その他の要素というのは家具や収納の配置等で、
例えば背の高い本棚が固定されず置いてあったり、
耐震ラッチの設置されていない吊戸棚や高所にある
収納に陶器やガラスの食器が入っていたりと
いったところになります。いくら建物が無事でも
そういったところでケガをする可能性が高くなり、
場合によってはそれ以上の被害になることもあります。
当事務所では視覚的に広く感じるということもあり、
できる限り高いところには収納などを設けずに計画を
提案するようにしていて、クライアントにもそれを
伝えることで安全性をより高めてもらうようにしています。
地震対策はこの2つの要素が重要なので、
その辺りも踏まえて計画を進めてみると良いと思います。