理想の住まいを計画するときに希望をすべて
実現できると一番良いのですが、現実は予算との
兼ね合いもあり、難しいことが多いと思います。
その時にどのように素材や間取りを選択したかが、
後悔しない納得した住まいづくりを左右する
重要なところです。当事務所では基本的に
まずは予算から先に大枠を外れている箇所を除いて、
希望内容をできる限り含めた案を作成しています。
なので、当然最初の概算見積書ではほとんどの場合、
予算オーバーした金額で提出されることが
ほとんどです。ただ、なぜか最初から金額を抑えた
計画をしてもオーバーすることも多いですが(^^;
提出された概算見積書や本見積書の内容を建築を
生業としていない方が見ても、わからない項目が
多いと思います。設計者ではまず書いている
材料が必要なのか不要なのかの確認と判断をし、
内容を正当なものに直してもらいます。
工務店さんによってはそこの標準仕様が残って
いたり、一般的に良く使われるものが、
必要ないケースでも入っていることもあり、
知識がない設計者だとたくさんの見落としが
でてくることもあり得ます。見積書が提出されると、
この仕様の場合、この金額というところが明確と
なるため、希望と金額の条件が見合うのかという
判断ができる状況となります。そこをわかりやすく
まとめることで、仕様を変更するといくら減額する
ことが可能や中止しても大丈夫なところの場合は、
その選択も可能となります。
100万円かけてもしたいことなのか、
100万円かかるならいらないものなのか、
それが仕様を変えて50万円ならしたいか、
仕様が変わるならやめておこうと考えるか、
を決められる形をつくるといった感じです。
タンクレストイレ1つにしても、価格差は
1台10万円以上違う商品もあるので、
どこをこだわるか、どこに費用をかけるかの
判断もしやすくなると思います。減額案では、
しっかりがんばった分は予算に近づくので、
最初は数百万の減額は無理だと諦めていた人も
当事務所ではすべての方がこれまで納得した形で
計画を進められています(^^ゞ
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