設計事務所に設計監理を依頼する場合、その事務所の
施工事例やプレゼン内容、担当者との相性を見て、
その後、設計監理契約を結ぶということが多いと思います。
設計監理契約の内容としては、「調査・企画業務」
「基本設計業務」「実施設計業務」「監理業務」が
主な業務内容で場合によって「その他の業務」という
ものが入ってきます。細かな内容については
また別の設計ブログで書きたいと思いますが、
その業務の対価として、委託者が設計事務所へ
支払う報酬が「設計監理費」となります。
「設計監理費」は国土交通省より「設計、監理等に
係る業務報酬基準」として経験年数や難易度によって
示されているものもありますが、それぞれの事務所で
設定されていることも多く、当事務所も独自の
設計監理費としています。ちなみに国土交通省の
業務報酬基準で算出すると当事務所で決めている費用より、
ほとんどのケースでより高額になってしまいます(^^;
設計事務所の「設計監理費」の算出方法として、
周囲に聞いた感じでは工事請負金額の何%という形を
とられている設計事務所が多いと思うのですが、
当事務所では余程の高額計画でない限り、施工床面積に
よって、費用を算出する方法を採用しています。
大きな理由としては、2つあり、1つは減額案を
がんばればがんばるほど、設計監理費が少なくなる形だと、
クライアントからの信頼は得られないと感じたためです。
もちろん%でされている方の中には、なにかしらの
ルールを入れて、そうならないようにしている方も
いるのですが、設計監理契約をする場合は、後から問題に
ならないように、そのところは事前に確認をしておくことを
おすすめします。もう1つは、単純に高価なフローリングを
使用する場合も、お手頃価格のフローリングを使用する場合も
設計としての作業は、それほど大きく変わらないでしょうと
いうところもです(^^ゞ
あと、あたりまえのことなのですが、設計事務所によって
「設計監理費」に含まれている仕事内容も様々です。
契約時に重要事項説明書にて、成果品等の説明は受けると
思いますが、文字だと内容もわかりづらいので、その部分も
これまでの資料を見せてもらって、チェックしておくのが
良いです。図面を書く枚数や密度なども設計事務所によって
まったく違います。しっかり打合せを行って決定できたか
どうかや費用を確認しながら仕様決定できたかなどは
最終的な満足度にも影響すると思います。完成する建物も
重要ですが、やっぱりプロセスも大切です。
「設計監理費」を、この金額だったら適正と感じるか、
こんなにしてもらって、この金額なら安いと感じるか、
これだけしかしてないのに、この金額は高いと感じるか、
なので単純に金額の安いところという決め方だと後悔する
可能性もあります。しっかり内容を見極めて選ぶことも
重要なので、このあたりを参考にしていただければと思います。
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