設計ブログvol.20「できるできない」

建築をしているとクライアントから「こんなことは

できますか?」と聞かれることが多いのですが、

「基本的には想像できることならできると思います。」と

応えるようにしています。できないことはとしては

「法律的にNGとなること」「どこでもドアみたいに

現代の技術ではまだ確立されていないもの」ですが、

そうでなければ建築で対応可能だと私は考えています。

あとは「コスト面ですごく高くなるようなこと」や

「メリットデメリット」での判断になってくるので、

そこがクリアできれば問題ないのです。業界的にも

安易に「できない」や「問題がある」等と伝えて、

その理由は曖昧な説明をしている会社さんもあるようですが、

「できない」にはしっかり、その説明が必要だと思います。

例えば「大きさが入らないからできない」ということが

あれば、「入る大きさにすれば、できる」に変わり、

入る大きさにしたことで問題がでれば、そこをクリアするには

どうするか、どうしても回避できない場合はどちらを

取るかという、選択があって当然なのです。「できる」に

しても、そこに対する「懸念される事項」や「デメリット」も

検討をしなければいけないのも同じです。この辺りは

設計者が知識を持っているか知識を持っている仲間が

いるか、調べられる能力があるかが重要となるので、

面談のときに「できないことってありますか?」という質問をして、

設計者選びの判断材料にしても良いかもしれません。

個人的には理由もなく安易に「できない」「問題がある」と

いう方はあまり信頼をしないようにしています。

 

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