週2日、母校の非常勤講師を始めて
約2ヵ月が経ちました。少し授業等も
慣れてきて、新居の片づけ等もある程度
落ち着いてきたのもあり、お昼ご飯は
結婚後のサラリーマン時代ぶりに妻の
作ったお弁当になりました。
学校の近所には食べるところがあまりなく、
混雑することも多いので、助かります(^^ゞ
住まいづくりをする時に「良い設計事務所って
どう見つけるの?どう見分けるの?」と思う方、
結構多いのではないでしょうか。設計事務所を
営んでいる私が言うのもなんですが、残念ながら
問題のある設計事務所が存在することは私も
いくつか聞いたことがあります。そういった
ところが業界のイメージを悪くしているので、
本当に腹立たしい思いをしています。
そういった問題のあるところを見分ける方法は
難しいのですが、工務店に勤めていた経験と
現場の職人さんや付き合いのある業者さん、
事務所仲間、実際に当事務所とは別の事務所で
住まいを建てた方のお話などから、いくつか
良い事務所の可能性が高いだろうと判断できる
ポイントを記載したいと思います。是非、設計
事務所選びの際に質問して確認してみてください。
注:たまにあてはまらない建築家もおりますので、
あくまで個人的な見解です。
①決まった構造事務所がある。
②3件以上同じ工務店で施工した計画がある。
③減額案・VE案やコストコントロールの対応が
しっかりしている。
④プロフィール写真と実際が違いすぎる場合は
注意が必要。
⑤案内できる建築事例がある。
⑥現場監理がしっかりしている。
①は問題がある場合、構造事務所が仕事を
受けてくれないため、ころころ構造事務所が
変わります。②も①と同じ理由です。
良い事務所だと慣れた工務店さんがいます。
工務店さんも良い事務所の物件は問題が
少ないので仕事を受けたいと思います。
また問題が少ないと費用的にも安く仕事を
請け負ってもらえる可能性もあがります。
③は結構、不得手な事務所も多く、コスト面は
特に後々問題が大きくなるケースもあり、
表面的にあまり見えない部分の仕事のため、
どういった風に進めるのか事前の確認を
お勧めします。④は個人的な経験で写真と
実物が違いすぎる方は問題があることが
多いと感じてます(^^; ⑤は案内できる=
クライアントと良好な関係を築けているが
成り立つと思います。完成見学会を行えると
いうのも、最終段階までしっかりと仕事が
できていないと了解を得るのは難しいと
考えることができます。⑥ですが、こちらは
設計監理契約前に重要事項として説明が
必要な項目になり、どれくらいのペースで
現場監理をしているかは建物の品質にもかなり
影響するところなので、早めに確認するように
してください。プランだけに目が行きがちですが、
プランはある意味できて当然なので、その他の
ところもしっかりチェックして設計事務所選びの
ポイントとして検討してみてください。
設計ブログでは、当事務所の設計に考え方と
これから住宅の計画をされる方のために
建築業界でも数少ない設計と施工の両方を
経験した一級建築士による役立つ情報を
定期的に掲載しております。
※約20日間隔で7のつく日に更新します。
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設計ブログのみを表示することができます。
是非住まいづくりにご活用ください。
昨日の5月24日は事務所を開業して丸8年、
結婚式を挙げてから丸10年の記念日でした(^^ゞ
事務所営業は9年目、結婚生活は11年目に入りますが、
今までのことも大事にしつつ、新しいことにも
チャレンジしていきたいと思います。
先日、ブログでもご案内していた新事務所オープンの
プチイベントは1ヵ月後の来月6月23日(土)、24日(日)
あたりの開催で現在、準備を進めております。
ホームページにも近日中に詳細をアップする予定です。
たくさんの方のご参加お待ちしています。
引渡し前に竣工写真撮影を行いました。
遠方で雲があり、眺望は完全ではなかったですが、
いつも通り天気は晴れました。ちなみに写真家の
多田ユウコさんとの前日の会話はこんな感じでした。
多田さん「明日は曇りの予報ですが、晴れ男パワーを
信じて予定通り明日に撮影行いましょうか。」
私「では、晴れにしておきますので、予定通り撮影
よろしくお願いいたします。」
多田さん「晴れでよろしくお願いします。」
素晴らしい夜景も眺めることができたので、
写真の出来あがりが楽しみです(^_^)
撮影後日、クライアントの了解を得て、予定があり
見学会にお越しいただけなかった1組のお客様も
ご案内することができました。シロアリ対策の
基礎との隙間の玄関部分にはステンレスの
ブリッジを設置され、安全性もアップです。
雨続きの天気だったため外構工事が一部、残った状態でしたが、
ほぼ完成した状態まででき、予定通り施主検査を行いました。
先にビームスさんが工務店検査をされているので、事前に手直し
されるところもわかり、スムーズに進めることができました。
洗面所の鏡は跳ね上げ式の収納扉となっていて、大きな鏡が
スッキリとした納まりになっています。リビングの窓は
光の調整ができ、防犯面にも効果のある外付のブラインドが
設置されました。電動なので一度に動くと基地のようで
見ていると少年の気持ちになり、ワクワクしてしまいました(^^ゞ
スイッチネームはフォントや色も毎回クライアントに
選んでもらっていて、今回は事務所でよく使用している
フォントの茶色となりました。落ち着いた感じが家の雰囲気と
合いとてもいい感じです。外構の門柱を兼ねた塀は全体の
一体感がでる外壁と同じ色の同じ柄の仕上としています。
地震大国の日本では耐震は重要な検討事項になり、
耐震等級はその目安となるひとつと要素です。
検査機関へ申請をして、証明をすれば税制面や
保険等で優遇を受けることも可能となります。
また申請をしないでも、構造計算で耐震等級と
同等の耐震力を持つ建物にすることもできます。
基本的に当事務所ではご希望があれば耐震等級を
とりますが、取らない場合でも耐力壁としては
できる限り耐震等級2以上の耐力を確保する
ようにしています。ただ個人的には建物の耐震性が
どんなに高くてもその他の要素を考えていなければ、
安全面での安心は半減すると考えてます。
その他の要素というのは家具や収納の配置等で、
例えば背の高い本棚が固定されず置いてあったり、
耐震ラッチの設置されていない吊戸棚や高所にある
収納に陶器やガラスの食器が入っていたりと
いったところになります。いくら建物が無事でも
そういったところでケガをする可能性が高くなり、
場合によってはそれ以上の被害になることもあります。
当事務所では視覚的に広く感じるということもあり、
できる限り高いところには収納などを設けずに計画を
提案するようにしていて、クライアントにもそれを
伝えることで安全性をより高めてもらうようにしています。
地震対策はこの2つの要素が重要なので、
その辺りも踏まえて計画を進めてみると良いと思います。
春の定期点検が続いていて、この日は石切の家の
半年点検に伺ってきました。クロスに少し筋が出てきた
ところがありましたが、大きな問題はなく過ごされている
とのことで安心しました。新しいものも増えて、
次はここに自分で〇〇を作ろうと思っていますなど、
住まいを楽しんでいただけてることや家の前を通った
小学生が「ここの家好き」って言ってて嬉しかったこと、
お子さんの友達がクラスの1/3の人数で来たけど
全然問題なく大丈夫だったことなどのお話も聞けて、
設計者としても携われて良かったなぁと感じました(^^ゞ