大工さん製作の家具工事が着々と進んでいます。
今回はスピーカーもクライアントがBOSEの
ショールームに行って選び、当初よりかなり
グレードアップしたセットになりました。
造り付けの家具や収納、飾り棚ができ始めています。
わずか2畳の書斎ですが、机と本棚をうまく配置することで
籠って心地良いスペースにできました(^^ゞ
階段も限られた距離で天井埋込エアコン設置でいつもより
少し高くなった階高を無駄なく楽で安全にあがれるものと
なっています。踏み面が大きく、蹴上(1段の高さ)が
低くて勾配が緩いのも大事ですが、コーナーを無理なく
自然に廻れて、踊り場があることも良い階段の要素だと
思います。階段は住まいの中では怪我をする可能性が
高い場所の上位に入ってくるので、できるだけ事故を
少なくできるように私自身、建築基準法の規制とは別に
個人的な設計上のいくつかルールも設けております(^_^)
階段の製作に入り、大工工事も後半戦に突入です。
和室はLDKと一緒に使えるようにコーナー部分に
壁や柱ができないように設計にしています。
ワイドに各部屋に繋がり、視覚的効果で広さを
より感じることができます。小上がりは和室の
天井高を抑えて落ち着いた空間にするとともに
LDKと天井がフラットになることで一体感が
アップします。また床座から段差を利用することで
楽に立ち上がることもでき、ちょっと家事の途中で
腰かけて休憩したり、たくさん来客があった時の
椅子の替わりにもできます。小さな段差はバリア
フリーとなりませんが、和室の小上がりは躓くことが
ないわかりやすいもので生活を楽しく便利にするもの
なので、逆の発想のバリアフリーの一つだと思います。
吊り押入は十分な収納量を確保しながら、床座の和室の
視線を伸ばして、ここでも広さを大きく感じられます。
押入下の床の間は限られた空間をより有効に使うことができ、
テレビを置いたり、お節句の人形を飾る場所にもなります。
外壁サイディングが張りあがり、あとはコーキングと思ったら、
一ヵ所なぜか白のところに木目調が張ってあったので、手直しを
指示しておきました。間違えることないと思っていてもチェックは
やっぱり大事です。現場では大工さんと「階段って早めにつける
大工さんと最後までつけない大工さんに分かれますね。今回は
最後派ですね。」「現場にもよるけど長い材料を2階にあげやすいから、
最後にしてるなぁ」「なるほどね。どっちが正解かはないけど、
その方が傷もつきにくいね。逆に先につけると移動がしやすいから、
安全面と作業が楽になる部分があるし、大工さんの性格で変わりますね。」
「そうやね~。」といった感じでお話もしてます。職人さんとの
会話では新たな発見もあるので楽しく、勉強にもなります。