完成見学時は、まだ未完成の部分もありましたが
なんとかお引渡し直前で手直しも含めて形に
することができました。一部、納期の関係から
お引渡し後の工事も残りますが、いい感じに
できたと思います(^^ゞ

内装のクロスが貼られれいってます。今回はいつも良く使う
ペンキ仕上風ではなく、あまり主張しない感じの織物調の柄の
採用となりました。空間が優しい感じになっている違いが
現場だと良くわかります。クロスひとつですごく雰囲気が
変わるので、仕上材の選定はとても重要な部分です。
浴室の床と浴槽に貼る十和田石も現場に納品されて、
こちらも仕上がりが楽しみです。バルコニー上の屋根の
吹抜開口も雨の日は気にならないのですが、冬の晴天時の
夜露などがポタポタバルコニー床に落ちることを考えて、
軒樋をしっかり設置しています。屋根に勾配があったので、
バルコニーにたて樋が降りないように、屋根に再度戻す形を
とって、目立たなくて邪魔にもならないものにできました。
ここ数年で良く耳にする言葉となった「ローコスト住宅」
私はいろんな意味で使われているように感じています。
ただ単に価格が安い住宅を指すこともあり、それを求める
のであれば低価格の既製品を使用して、飾り棚や後から
家具等で対応できる部分を削りに削って間仕切りや扉を
少なくして、最低限の内容で作るという方法になると思います。
感覚的には土地以外をすべて含めて2000万円未満になる
住宅といったあたりがローコストの平均的なイメージに
なるのかなと思ってます。ただ個人的には「こだわるところは
こだわりたいのだけど、なるべく安く建てたいです。」
という希望の方が多いのではないでしょうか。
言葉で「ローコスト」を使用してしまうといろんな希望をしたり、
こだわる部分と相反してしまうので、設計者や施工者側から見ると
「ローコスト」であれば厳しいと見られてしまうことがあり、
実は注意が必要です。うまく依頼先と相談し、安くできる方法を
模索して、費用と希望のバランスを取りながら適正価格で納得いく
進め方ができるかが重要なので、「ローコスト」にしていける
ノウハウがあるかが重要なのです。そのノウハウとなるのは
「減額案やVE案」を提案できるかというところになり、
ここが苦手という事務所も実際は少なくありません。
「減額案やVE案」はデザインや間取りを作ることとはまた別の
設計者にとっての腕の見せどころなのですが、大事な部分で
あるにもかかわらず地味なところなので、結構裏に隠れて
しまっています。なかなか見えない部分なので設計事務所を
選ぶ際にそこで判断することは難しいですが、単に予算が
ないからできませんではなく、説明を受けてするかしないかの
判断ができることや予算内にしようと思ったら、どうすれば
可能なのかの引き出しをたくさん持っていると感じられる人
なのかがポイントになると思います。今後また「減額案」や
「良い設計事務所を選ぶポイント」についても設計ブログで
書いていきたいと考えています。
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