内部造作の大工工事がほぼ完了しました。
吹抜に設置した縦格子のバランスも良い感じです。
気温の影響で少し遅れていた外壁左官工事も
仕上塗りが始まり、現場ではザッ、ザッと
小気味良いコテの音が響いていました。
足場があるのでわかりにくいですが、
足場が取れたとき、とってもいい感じなのが
既にわかる感じがしました(^^ゞ
1階リビングダイニングと玄関廻りのフローリングはウォールナットが
張られています。床下エアコン設置のため、所々に設置するルーバーは
既製品を使わずに床材を加工して作成し、スッキリとした納まりに
仕上がるのが今から楽しみです。スキップフロアの間となる壁は
それぞれのフロアで使いやすい高さの収納や飾り棚となっていて
空間を有効に使えるようにしています。この日はシステムバスの
組立があり、浴室はほぼ完成となりました。先週に海外から船便を
経由して搬入されたオスモ&エーデル製の窓、ヘーベシーベの取付後に
中間時の機密測定もC値1.0以下の0.9を切り、完成までには更に
数値も良くなりそうでホッと一安心です。
初めての材料や工法をたくさん採用していて、
工事中がいつもとまた違った雰囲気の現場と
なっています。断熱材のセルロースファイバーの
吹込みが完了し、タイベックスマートという
季節により透湿と防湿が可変する特殊な気密
シート張りが始まりました。外側は透湿防水
シートに排水機能がプラスされたタイベックの
ドレインラップの上に+αの断熱と外壁の下地を
兼用するボードのエコサームも張られていってます。
エコサームの上にはテラコートという弾性性能が
高くひび割れが起きにくい塗り壁仕上となります。
なかなか聞きなれない材料の名前が並ぶのもあり、
いろんな方から興味を持ってもらえる住まいです(^^ゞ
擁壁補強も完了して、排水機能を備えた大きなビスで
しっかり固定された感じになりました。
スキップフロアの境にある和室等の収納部分は複雑に
組み合わさっていて、大工さん泣かせ?の加工が
形となって少し見えてきました。
現場は大工さん3人で順調に進んでいます。構造金物の取付が
完了したので中間検査を受け、無事に指摘無しで合格しました。
検査後いつもの金物全数チェックと耐力壁のチェック、
細かな部分も気になるところはすぐに現場で修整してもらい、
その日の内に是正も確認できました。今回サッシはすべて樹脂製で
一部にトリプルガラスを採用しています。高価な素材やデザインに
費用をかけることも、機能面や住宅性能に費用をかけることも両方
大事なので、クライアントの考え方を尊重してバランスを取りながら
検討することで納得いく住まいづくりになっていくのだと思います。
玄関ドアの写真、実は玄関ではなく土間収納にある勝手口で、
性能面を担保しつつ目立ちにくい外壁に近い色のものをチョイス。
内部の垂木部分が屋根の通気層になるため、その下に断熱材の
セルロースファイバーを受けるためのシートが張られており、
断熱工事をするまでに電気配線の工事などが一気に進んで行きます。
↑勾配天井にはみ出ないよう、天井の火打ち材も
コンパクトなものを探して、金物指定してます。
このあたりは経験と事前のチェック、あきらめずに
探すということがものをいうところです(^^ゞ
1階部分の床面積が広いので基礎も大きく、スキップフロアに
なっているので南側は高さもあります。今回、クライアントの
希望から高気密高断熱の仕様で床下にエアコンの設置があり、
床下エアコンの効率を良くするため、基礎は通常の連続した
形状を一部のみにしていて、円柱の形状のものを採用しています。
鉄筋屋さんも木造住宅の基礎内部で組み立てるのは初めてだと
言ってたので、かなりレアな仕様となってます。私の配筋検査は
瑕疵保険の検査官より15分程前から行い、検査官が帰った後も
30分くらいチェックに時間を要しました。恐らく瑕疵保険の検査は
一部のポイントのみの確認だと感じます。図面を書いた本人が
図面を見ながら、スケールを持って1時間近くかかるのに、
どうして初見の検査官がそんなに早く検査ができるのだろうかと
すごく疑問を感じるところです。この日は天気も良く現場から
見える夕景がとてもキレイでした(^-^)