堺市中区の家 床DIY塗装と外構工事

内部は養生も取れて、施主によるDIY塗装もほぼ完了しました。

今回の床材や家具は施主手配のアカシアを使用していて、

辺材や芯材の色の違いのバランスや塗装後の色合い感が

とてもいい雰囲気となっています。今月末にお引渡しの予定で

荷物も少しずつ先行で搬入されはじめました。

外部は駐車スペースのコンクリートの打設も完了しました。

 

 

設計ブログvol.22「床材」

人間が日常で接する時間が多い部分は地面や床で、生活空間では

住宅内のフローリングが多いと思います。今回はその床材について

書いていきます。日本の住宅では靴を脱いでおり、床とは素足か、

靴下やスリッパを介して過ごすことが多いですが、ほぼ常に接して

いる部分になります。なので設計するときにも特に重要視して

「床材」を選択してもらえるようにしています。フローリングで

考えた場合、施工側(売り手)からすると傷がつかなくて、

経年変化がなく、メンテナンスの必要性がないものが問題の

発生も少なく、リスクが小さくて薦めやすくなると思います。

それがキレイに見えると住まい手(買い手)への最初の印象も良く

見せることができます。でもそれが本当に住まい手にとって

良いのかはしっかりと検討が必要です。まず傷がつきにくいもので

考えると硬いものとなります。硬いと基本的には頑丈で良い面も

多いありますが、熱伝導率が大きくなる傾向になるため、体温の

流れが多くなり、冬場などは特に冷たく感じます。また足腰への負担も

大きくなります。経年変化のないもの、フローリングだと合板系の

イメージで、無垢に比べて風合いがないものが多くなる印象です。

キレイものは光沢があることが多いのですが、傷がついた時は、

その分目立ってしまい、気になるという方が多いかなと感じます。

マットな質感のものは傷が目立ちにくく、無垢材の場合は不思議と

素材の「味」として付き合い、愛着を感じることも多いように思います。

何が良い、何が悪いということはないので、最終は好みで選択する

形で良いと思いますが、メリットやデメリットなど見た目だけでなく

素材の特徴も知っての選択が特に必要な部分だと考えます。

個人的な好みで話すると、「床材」のフローリングは硬すぎず、

家具やペット、小さな子供の有無にもよりますが、柔らかすぎない

柔らかめの無垢材が、床暖なしでも冬は冷たくなくて味もでて、

良いなと感じます。無垢だと万が一、傷がついても直せる方法も

いろいろあり、そういうのも楽しめるとより住まいを大切に思えます。

フローリング以外にも、音や足触りなどに有効な素材もあるので、

部屋の用途によって変えていくのも楽しいです。

当事務所の打合せではサンプルを触ったり、着色したり、他の材料と

並べたりして最終決定することが多いです。住まい計画されるときは

「床材」選び入念に検討してください(*^_^*)

 

設計塾。

特別担任として勤務5年目となる専門学校で

学生対象の設計について学べる設計塾というのを

ボランティアで活動しています。特別担任になった

初年度から私も関わっていて、本業が建築家である先生が

現在7名いて、将来建築家を目指す学生に課題を通して

いろいろと伝えています。学生はまだまだできないことも多い中、

いろいろ試行錯誤をして自分の作品を作っていくのですが、

教えている方も学びがあり、とても刺激を受けています。

磨けば光る原石がたくさんあり、時より隙間から輝きを見せて

くれるので、彼ら彼女らの卒業後の活躍もすごく楽しみです。

活動内容については下記の学校ホームページのブログでも

定期的に取り上げられていますので、興味ある方は

是非ご覧ください(*^_^*)

https://www.syusei.ac.jp/

 

堺市中区の家 完了検査。

住宅ローンで余分な費用が発生しないように、大工さんである

クライアントがかなりがんばって施工を進めてくれたので

少し余裕を持って完了検査を受けて、合格することができました。

外構等と若干の仕上工事が残っていますが、もう少しで

堺市中区の家も完成です。

現在、ブログではまだ登場しておりませんが設計中の物件が

進んでおり、またご紹介できるタイミングになったらブログでも

進捗をお伝えしていきたいと思います。

その他、計画前の方もいますが数年バタバタしていたので、

束の間だけゆっくりできそうかな(^^ゞ

 

設計ブログvol.21「透湿防水シート」

久々の設計ブログ(*^_^*)

専門学校で学生に考える力を養ってもらえるように

実務での自分が感じた疑問とそれに対する対応についても

少し混ぜながら講義をしています。その中からこれから

住宅の新築工事をする方にも知ってもらいたい内容について

ブログにしたいと思います。

今回は、外壁の「透湿防水シート」ついてです。外壁は

1次防水として外壁の仕上材(塗り壁やサイディング等)が

雨や風を防いでいますが万が一、目地や通気の隙間から

水が入った場合も2次防水の透湿防水シートが更に内部への

侵入をしないように基本的には施工されています。

現在は、外側から外壁の仕上材、通気層、透湿防水シートの

順に工事されているのが一般的な形だと思います。

この透湿防水シートの役割は外からの雨水は防ぐことの他に

壁内部の湿気を通気層側に排出することなのですが、

多くの現場では透湿防水シートの室内側に構造用合板が

張られています。湿気を通すシートが施工されているにも

関わらず、そのすぐ内側で接着剤によって何層ものベニアを

つけた板がある状態になっているということです。

当然、ボンドによって湿気はかなり通りにくい(個人的には

ほぼ透湿性能はないと思っています。)ものとなっています。

構造用合板が施工されている理由は、構造的な強度が取りやすい、

吹付断熱やブローで吹込断熱を施工するための下地として

張っているなどです。構造用合板を施工するのであれば、

透湿の対策を他の方法で本来すべきなのですが、実際は透湿性能を

無視しているところが多いように思います。外への透湿が

少ないと内部結露による断熱性能の著しい低下や濡れることによる

木材の腐りや劣化のリスクが高くなります。見えない部分であるため、

気付きにくい箇所ということもあるのか、合板による透湿性能の

悪さで問題になっているという話はあまり聞かないのですが、

個人的には透湿防水シートと透湿性能が低いものを組み合わせることに

とても違和感を感じるため、当事務所は構造用合板を外壁に張ることは

ほぼありません。どうしても必要な場合は対策して施工をすると

いうことも検討するかもしれないですが、これまででそこまで

必要になるということもなかったので、まずないかなと思います(^^ゞ

外壁構造用合板を使用していないので、工事コストも少なく提案でき、

木材価格の高騰したときもそれらのコストアップがなく、ダメージが

少なく済んだのも良かったです。

意外と建築の設計や施工に携わっている人間も気付いてないことが

多い部分なので疑問に感じたことは聞いてたり、考えてみることが

大切だと、学生達にも伝えています。

 

同窓会。

高校の同窓会を開催しました。2016年から毎年していて、

コロナで途中2年程できなかった年がありましたが、

昨年から復活して今回が6回目になり、幹事も継続中です。

今年は縁があって2期下の学年と一緒に合同で行い、

いつもとはまた違う感じも楽しく盛り上がりました。

来年以降も合同になりそうな感じです(^^ゞ

会場はレンタルスペースで、料理はいつもカヌレの手土産で

お世話になっている堺の「オドルヨウニ」さんに依頼して、

お弁当とオードブルを用意していただきました。

各自の差し入れもたくさんあったので、帰るときは皆に

お持ち帰りのお菓子等も配ることができました(*>_<*)

 

ブログ増刊号 2023年3・4・5月CAMP(^^ゞ

2023年は18回(2ヵ月に3回ペースで)CAMPする目標で

順調に進んでます(*^_^*)

3月上旬は特別担任をしている専門学校の卒業生と

3月下旬は家族だけで南光自然観察村に、4月上旬と下旬は

淡路島の現場チェックに行く前の日に能勢にある杜のテラスと

淡路島にある菜音キャンプに、5月上旬は弟家族と一緒に

南光自然観察村に行ってきました。今年はほぼ雨に降られる

こともなく、天候にとても恵まれています(^_^)v

5月末までに7回、6月も2回予定があり、7月と8月分も

無事に予約が完了しました。完全に沼にはまっております(^_^;)

 

淡路島の別荘 お引渡し。

河内長野の家に続いて、4月末に淡路島の別荘のお引渡しをしました。

お引渡し時に少し残っていたDIY塗装も行って、無事に完了(*^_^*)

ゴールデンウィークということもあり、引渡し日から宿泊をしていただきました。

さっそく「隅々からオシャレさが行き渡っていてお願いして良かった」

との連絡もいただけて、5月中にも数度、利用する予定とも伺い、

喜んでもらえたことを設計者としても良かったと感じております(^^ゞ

今回別荘ということもあり、また遊び来てくださいともお誘いもあり、

自邸や実家は利用しますが、その他で利用できる機会は当然ないので

とても楽しみでもあります。竣工写真は家具等の設置などがされて、

落ち着いたタイミングで撮影する予定なので、ホームページ掲載は

少し先になると思います。また撮影したら告知する予定ですので、

楽しみにしてお待ちください。

 

河内長野の家 お引渡し

4月末に無事、お引渡しを行いました。

お引渡し後に竣工写真を撮影して、施工事例にも掲載して

いますので、ご覧いただけると嬉しいです(^^ゞ

竣工前にカーテン工事も無事完了しました。

LDKは日射と視線のコントロールがしやすいバーチカル

ブラインド(縦型ブラインド)を提案し、採用をして

いただく感じで、その他のところではコストと全体の

バランスや統一感、使いやすさ等を検討して、ロール

スクリーンかベネシャンブラインド(横型ブラインド)を

選択する感じが多いです。外部に面した開口部を活かす

ことで開放感が生まれ、生活の心地良さもアップします。

せっかく設置した窓が閉めっぱなしというのはもったいないし、

健康的な面でも良くないです。開口部を活かせる間取りの

設計計画となるようにいつも心掛けています(*^_^*)

写真は完全に閉めた状態にしてますが、敷地に対して

建物を斜めに配置しているので、外の景色が見える

角度に開いてもプライバシーを守れるようになっています。

 

堺市中区の家 足場解体。

5月上旬からクライアントの仕事も落ち着き、

自宅の建築を基本に作業が進められています。

現場は足場も解体され、外観が良くわかるようになりました。

今回は、外壁は濃灰色と黒色の2色のジョリパットと

無垢の板張りでカッコいい感じの外観になりました。

内部も間仕切り壁ができてきたので、室内空間が

見えてきました。2階の1段低くなったところに

廊下と階段上部空間を採り入れた物干しコーナーが

あることで、よくある2階の狭さを感じずに生活を

することができそうです。廻り階段とホールがあるので、

現場で右足からと左足からそれぞれで上り下りを

開始しても使いやすいかを確認しました。

当事務所では910㎜×910㎜の床での2段廻りと3段廻りを

NGとしていて、人間工学に基づいた910㎜×1820㎜の

床での5段廻りをOKとしています。今回、5段廻りの

少し変形がありましたが確認した結果、

問題なさそうで一安心です。

 

 

施工事例に「河内長野の家」を掲載。

今年4月に竣工した【河内長野の家-diagonal house3-】の

竣工写真を施工事例に公開しました。

撮影は写真家の多田ユウコさんにしていただきました。

インターンでDIY塗装を手伝った学生に写真を見せたら、

「ここに住みたい。」のコメントを貰えました(^^ゞ

 

点検。

今年は春にお引渡しさせていただいた住まいの点検が

たくさんありました。2年点検、5年点検、10年点検と

いろんな計画の設計を行いその経過がどうなっているのかを

見るのは、今後の改善項目の拾い出しにもなり、自分自身の

勉強でもあると考えてます。10年点検は3物件見せていただく

ことができ、最後の点検でひとつ節目となりますが、

個人的にはすごく元気をもらえました。もうすぐ開業して

13年となりますが、設計という仕事に慣れてきている部分が

でてきて、良い面もあれば、悪い面もあるように感じることが

あります。気持ち的にいつも楽しく良い建築が作れるように、

10年後も良かったと思っていただけるようにこれからも

楽しみながら、新しいことにもチャレンジしながら頑張って

行きたいと思います(^^ゞ

写真は5年点検時の岸和田の家の浴室。

コウヤマキの板張りは新品みたいに

キレイなままでびっくりしました。

この材料は安心しておすすめできます。